27ｘ24ｃｍ。高さ16.5ｃｍ。沖縄糸満独特の古民具・ユートゥイです。琉球の地方舟であるサバニ船の船大工が舟を建造するときに同時に作るもので、船底に溜まる海水をくみ出すためのなくてはならない道具です。船底の海水は太陽の熱で温められお湯のようになることから「湯取り」がなまってユートゥイとなったそうです。材は琉球松と呼ばれる特有の松の一木から彫りだされていますが現在ではマツクイムシにやられて入手が難しくなっているそうです。ユートゥイ自体も現在では舟の大型化とともに使われなくなっており、小型船においてもプラスチック製などにとってかわられています。本品は長年補修されながら使い続けられてきたもので傷痛みは多いですが日本民藝館の柳宗悦が絶賛した糸満特有の古民藝、市場ではめったに見られません。

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